目次
クレジットカードの海外旅行保険とは?
まずは、クレジットカードに付帯する海外旅行保険がどういうものなのか詳しく解説していきます。
付帯の仕方には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類がある
クレジットカードに付帯する海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
- 自動付帯:カードを所有しているだけで自動的に補償される
- 利用付帯:「旅行代金の支払いをカードで行わなければ補償されない」など、保険適用に一定の条件がある
利用付帯の条件はクレジットカードによってさまざまあり、保険を利用するには事前に条件をクリアしておかなければいけません。
しかし自動付帯の場合はカードを持っているだけで保険が適用されるので条件を気にせず使えるのが特徴。
以下は年会費無料かつ海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードです。
- エポスカード:傷害・疾病治療費用が200万円以上と高額
- 横浜インビテーションカード:全国17万件以上の優待サービス付帯
- 学生専用ライフカード:学生限定で海外旅行保険が自動付帯
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス(R)・カード:25歳以下は年会費無料
- ビックカメラSuicaカード:Suica付帯の高還元率カード
クレジットカードに付帯する海外旅行保険の種類と補償内容
クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償される費用の種類と補償内容は以下のとおり。
傷害死亡・後遺障害 | 傷害で亡くなった場合や、後遺症が残ってしまった場合に補償 |
---|---|
傷害治療・疾病治療 | 旅行先で病気やケガをして、医師の治療を受けた場合に補償 |
携行品損害 | 旅行中の持ち物の紛失・盗難・破損に補償 |
賠償責任 | 他人に危害を加えてしまった場合や、物損を起こしてしまった場合に補償 |
救援者費用 | 被保険者の捜索、救助のためにかかった費用を補償 |
この中で一番重要なのは、傷害治療と疾病治療。
旅先での疲れや慣れない食事で、思わぬケガをしたり病気になったりといった場合に適用されるのが、この傷害治療・疾病治療です。
海外では日本と違って医療費がかなり高額になるため、万が一のケガや病気の際に補償が手厚いと自分の負担が減るので安心です。
また、傷害死亡・後遺障害以外は複数枚のクレジットカードの補償金額を合算することが可能!
傷害死亡・後遺障害は複数枚のクレジットカードのうち補償額が高い方が優先されます。
場合によっては補償金額や年会費が高額なゴールドカードを1枚持つよりも、補償金額は安くとも年会費が無料のカードを2、3枚持っていたほうがお得になるケースもあります。
例えば、エポスカードと横浜インビテーションカードを持っていた場合の保険金額を見てみましょう(海外旅行傷害保険)。
保険の種類 | エポスカード | 横浜インビテーションカード | 合計 |
---|---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用(1事故) | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
疾病治療費用(1疾病) | 270万円 | 200万円 | 470万円 |
賠償責任(1事故) | 2,000万円 | 2,000万円 | 4,000万円 |
救援者費用(年間) | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
携行品損害(年間) | 20万円 | 20万円 | 40万円 |
このように、傷害死亡・後遺障害は横浜インビテーションカードの2,000万円が適用されますが、それ以外の補償は合計金額になります。
海外旅行保険付きクレジットカードを選ぶ際は、使う可能性の高い傷害治療・疾病治療の補償額がいくらになるかも見ておくといいでしょう。
国内旅行保険の内容については、国内旅行保険付帯おすすめクレジットカード比較をご覧ください。
海外旅行保険付きクレジットカードのメリット
ここで海外旅行保険付きクレジットカードのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
カードを持っているだけで簡単に利用できる
カードを持っているだけ、または少しの条件をクリアするだけで簡単に利用可能です。
海外旅行保険付きのクレジットカードがあれば、持っているだけ、または旅行代金などをカードで支払っておくなどの条件をクリアするだけで補償されるので、別途保険に入る手間や面倒がありません。
海外旅行は荷物の準備や現地の下調べなど楽しい反面手間もかかりますが、その負担を軽減できます。
一部カードは家族も補償対象になる
クレジットカードによっては家族カードを追加で作れるものや、家族特約が付いているものがあります。
家族カードのほとんどは本会員と同様の補償を受けることが可能です。
家族特約は家族カード会員になっていない配偶者や子どもに対して保険が適用されるサービス。
適用条件はカードにより異なりますが、「本会員と生計を同一にする配偶者や19歳未満で同居する親族・別居の未婚の子ども」が対象となるケースが多いです。
特に、まだクレジットカードを作ることができない年齢の子どもが同行する家族旅行をする場合は家族特約付きクレジットカードを作っておくと安心です。
海外旅行保険付きクレジットカードのデメリット
クレジットカードの海外旅行保険には、渡航先で病気になって死亡した際に対象となる「疾病死亡」や、歯科治療の際に補償される「歯科治療費用」といったものがありません。
クレジットカード会社によっては物足りない分を別途契約できるカード会員向けの保険商品を用意している場合があるので、必要な分だけ追加で加入しておくのもおすすめです。
もちろん、保険会社の海外旅行保険の補償金額はクレジットカードに付いている海外旅行保険の補償金額に合算可能!
海外旅行においてクレジットカードは必須アイテムなので、別途海外旅行保険に入る場合でも、海外旅行保険が付いたクレジットカードを準備しておきましょう。
では、たくさんある海外旅行保険付きクレジットカードの中から自分に合ったものを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
次の章で、たくさんあるクレジットカードの中から今作っておくべき海外旅行保険付きクレジットカードの選び方と、おすすめカードをチェック!
海外旅行保険付きクレジットカードの選び方とおすすめカード
海外旅行付きクレジットカードは以下のような特徴で選ぶのがおすすめです。
ここからは、それぞれの特徴ごとにおすすめのカードをご紹介していきます。
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯のおすすめクレジットカード
先ほど、クレジットカードに付いている海外旅行保険の中で「傷害治療・疾病治療」の補償金額が重要であることをお伝えしました。
じつは傷害治療・疾病治療の補償金額は、年会費が有料・無料にかかわらず、それほど大きな差がありません。
それなら維持費をかけずに普段使いしやすい、以下のようなクレジットカードを複数枚持つのが断然おすすめ!
家族特約付きおすすめクレジットカード
クレジットカードが作れない年齢の家族もカバーしたいなら、家族特約付きのカードがおすすめ。
ゴールドランク以上のクレジットカードには家族特約が付帯しているものが多くありますが、ここでは特におすすめのクレジットカードをご紹介します。
ランキングで比較
三井住友カード アミティエ
エポスカード
エポスカードのおすすめのポイント!海外でのショッピングを楽しみたい方におすすめ!
海外旅行傷害保険:最高2,000万円
海外緊急デスク:24時間体制で日本語対応のサポート
ショッピング枠利用可能額の一時的な増額サービスもあるので海外でのお買物にも安心
キャンペーン情報- 新規入会で2,000円相当のエポスポイントをプレゼント!
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス(R)・カードのおすすめのポイント!海外でも安心・快適な旅を求める若い方におすすめ!
25歳まで年会費無料
海外旅行傷害保険:最高3,000万円
ショッピング安心保険:年間100万円
「手荷物無料宅配サービス」「コートお預かりサービスご優待」といった旅行サービスが利用可能
キャンペーン情報- 条件を満たすと最大7,000円相当の永久不滅ポイントをプレゼント!
学生専用ライフカード
キャンペーン情報- 条件を満たすと最大10,000円キャッシュバック!
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードのおすすめのポイント!Suica+ビックカメラの利用が多い方におすすめ!
海外旅行傷害保険:最高500万円
基本ポイント:ビックポイント5P+JRE POINT5P⇒10P(還元率1%)
カード払いでSuicaへチャージ(1.5%)+ビックカメラでの支払いにチャージしたSuicaを利用(10%)⇒合計11.5%還元!
横浜インビテーションカード
横浜インビテーションカードのおすすめのポイント!国内での特典サービスも受けたいという方におすすめ
海外旅行傷害保険:最高2,000万円
ショッピングプロテクション:年間100万円
全国17万件の提携施設の優待サービス「J'sコンシェル」付き
キャンペーン情報- 入会時にJリボサービスをご登録で1,000円分のJデポをプレゼント!
dカード GOLD
dカード GOLDのおすすめのポイント!家族との海外旅行でも安心を求める方におすすめ!
海外旅行傷害保険:最高1億円
お買い物あんしん保険:年間300万円
海外旅行傷害保険は家族特約付き
世界各地で日本語スタッフが対応する「VJデスク」・海外での紛失や盗難に安心な「海外緊急サービス」付帯
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CLUB-Aゴールドカード
CLUB-Aゴールドカードのおすすめのポイント!JALマイルを積極的に貯めたい方におすすめ!
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セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードのおすすめのポイント!充実の海外サービスを求める方におすすめ!
海外旅行傷害保険:最高5,000万円
ショッピング安心保険:年間200万円
「海外アシスタンスデスク」「海外用Wi-Fi」「ワールドおみやげサービス」など利用可能
キャンペーン情報- 条件を満たすと最大7,000円相当の永久不滅ポイントをプレゼント!
一時的な負担を減らす「キャッシュレス診療」
これまでは、海外の病院で治療を受ける際は一旦自分で治療費を立て替え、その後保険金を請求するという流れでした。
しかし今では、ほとんどのクレジットカードで「キャッシュレス診療」が可能になっています。
キャッシュレス治療を利用すれば建て替えの必要がなくなるので、事前に大金を用意する必要がなくなります。


ただし、キャッシュレス診療を利用するには以下の点に注意が必要です。
- 事前にカード会社か保険会社に連絡を入れる
- キャッシュレス診療の対象の病院は限られている
- 家族カード・家族特約は対象外の場合がある
海外旅行保険を利用するときの注意点
いざというとき、クレジットカードに付帯する海外旅行保険をスムーズに利用できるようにいくつかの注意点を確認しておきましょう。
補償内容をよく確認する
海外旅行保険の補償内容は、補償額や補償対象者などクレジットカードによって異なる部分があります。
手持ちのカードがどのような補償内容になっているか、渡航前にチェックしておきましょう。
また、保険の適用が「利用付帯」の場合も、どのような条件で補償対象になるのか確認しておくことが大切です。
カード会社の連絡先を確認する
渡航先でケガや病気になった場合、すぐに相談できるようにカード会社の緊急連絡先を控えておきましょう。
電話番号はサービス内容や渡航する国別で異なる場合があります。
万が一に備え、カード会社の公式ページを確認し、必要な連絡先をメモするか該当ページを印刷しておくと安心です。
90日を超える長期滞在は要注意
クレジットカードに付帯する旅行保険の補償期間は、基本的に90日間です。
留学などでそれよりも長く滞在する場合は注意しましょう。
もしもカード付帯の補償内容だけで不安な場合は、別途保険会社などの契約を検討してみるのもおすすめです。
まとめ
「傷害治療・疾病治療」は複数のクレジットカードの補償額を合算できる
カードを持っているだけで海外旅行保険が利用できる「自動付帯」のカードが便利
自己負担を少しでも軽くするために「キャッシュレス診療」の利用がおすすめ
海外へ行くならクレジットカードは必須アイテム!
お買い物の際の支払いや身分証明の代わりになるなどなにかと便利なクレジットカードですが、ケガや病気といった万が一の事態に備えるためにも海外旅行保険付帯のクレジットカードがあれば安心です。
海外旅行保険の内容をチェックして、自分に合ったクレジットカードを準備しておきましょう!
国別!海外旅行向けクレジットカード特集
国によってクレジットカードの普及率や、使いやすいクレジットカードは異なります。
これから海外旅行に行く予定がある方は、こちらの記事を参考にクレジットカードを選んでみてください。