この記事でわかること
シンガポールのクレジットカード事情
クレジットカードの使い方と注意点
おすすめクレジットカード4選
治安が安定しており、初めての海外旅行にも人気のシンガポール。
ですが、いざシンガポールに行くとなると気になるのは「現地での支払い方法」ではないでしょうか。


そこで今回は、シンガポールのクレジットカード事情や知っておくときっと役に立つ情報、そしてシンガポールでの利用におすすめのクレジットカードをご紹介していきます!
最初に、シンガポール旅行にピッタリのクレジットカードの特徴をご覧ください。
目次
シンガポールのクレジットカード事情
「シンガポールでクレジットカードは使えるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
まずはこちらの統計をご覧ください。

こちらの統計は国別・カードの種類別に決済比率をグラフ化したもので、シンガポールは日本よりもクレジットカード決済の割合が高いことがわかります。
これには、シンガポールが世界でも有数の金融国家で、トップクラスの銀行システムが整備されていることが背景にあります。
そういったことから、シンガポールではクレジットカードの利用は一般的なことだといえるのです。
では支払いを現金で済ます場合と、クレジットカードを利用する場合とでは、どのような違いがあるのでしょうか?
現金よりお得なワケとは?
シンガポールで現金払いをするには、日本円をシンガポールドルに両替しなくてはなりません。
ですが両替の際、3%~10%の手数料がかかってしまい、さらに両替をする場所によってレート(両替の相場)が変わってきます。
一方クレジットカードでの支払いは、現金の両替と同様に手数料がかかりますが、その手数料は1.63%(Visa・Mastercardの場合)と現金の両替に比べると少なく済みます。
また、レートも日によって変動はしますが、国際ブランドが決定しているので、両替する場所を探して時間を浪費する……なんてこともありません。
どの国際ブランドがいい?
クレジットカードにはカードごとに国際ブランドが設定されており、それぞれ利用可能な店舗やサポートの内容が異なります。
「Visa」「Mastercard」「JCB」「アメックス」「Diners Club」の5つが主要国際ブランドとされていて、この中でも「Visa」と「Mastercard」は、シンガポールで加盟店舗が多い国際ブランドです。
クレジットカードが使える場所は?
シンガポールでクレジットカードが利用できる施設は以下のような場所があります。
- ショッピングモール
- ホテル
- レストラン
- 遊園地
- 病院

シンガポール旅行で役立つクレジットカードの使い方
ここからはシンガポールに行く前に知っておくと役立つ、クレジットカードの情報を紹介していきます。
カードは2枚持ちがベスト
先ほど、シンガポールではVisaとMastercardの2つの国際ブランドが使いやすいとお伝えしましたが、もう1枚「JCB」のクレジットカードを用意しておくとより便利に利用できます。
「どうしてJCBのクレジットカードが必要なのか?」と思う方もいるでしょう。
それはJCBカードには「JCBプラザラウンジ・シンガポール」という施設があり、そこで受けられるお得なサービスが魅力的だからです。
- JCB加盟店や観光地の案内
- レストランやエステの予約
- カードの紛失・盗難時のサポート
- ネットプリント無料サービス
- 日本語新聞・雑誌の閲覧
- 現地ガイドブック・情報誌の閲覧
- ドリンクサービス
- マッサージ機
- 傘のレンタル
- 荷物の当日中一時預かりサービス
国際ブランドがJCBであれば、どの種類のクレジットカードでも提示するだけでラウンジに入ることができます。
2枚目のクレジットカードの選び方はこちらの記事を参考にしてください。
空港でも利用可能
シンガポールにあるチャンギ国際空港でもクレジットカードを利用することができます。
チャンギ国際空港にはターミナルが4つあり、それぞれの施設には数か所のラウンジ(休憩や軽い食事、シャワー、仮眠ができる設備のあるスペース)が用意されていて、世界で最もラウンジが充実している空港といわれています。
ラウンジの利用資格は「ANAやJALの航空機を利用した場合」「ダイナースクラブカードの利用」などそれぞれ異なり、その中には「プライオリティ・パス」によって無料で利用が可能になるラウンジもあるのです。
プライオリティ・パスにより利用可能なラウンジは以下のとおり。
ターミナル1 |
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ターミナル2 |
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ターミナル3 |
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ターミナル4 | Blossom – SATS & プラザ・プレミアム・ラウンジ |
もし所持しているクレジットカードにプライオリティ・パスが付帯されていない場合でも、プライオリティ・パスに入会することでラウンジの利用が可能になります。
また、旅行前にプライオリティ・パスが付帯されているクレジットカードを発行することを検討してみてもよいかもしれません。
タクシーに乗る際の注意点
シンガポールでタクシーに乗る際、気を付けなければならないことがあります。
それはクレジットカードで支払いをすると「10%の手数料が発生する」ということです。
長距離の移動をする場合、10%の手数料は小さな金額ではないでしょう。
よってタクシーは現金での支払いがおすすめです。
また、現金でなくても「ez-LINK」や「NETS FlashPay」といったプリペイド式のICカードで支払うことが可能な場合もあります。
もしタクシーでは利用できなくても、鉄道やバスなどの交通機関やコンビニやスーパーマーケットで利用可能なので、持っておいて損はないでしょう。
そしてもう1つ注意しておきたいことは、「時間や場所によって追加料金が発生する」ということです。
タクシーの予約をしたり、ピークアワー(混雑時)・深夜・観光地などで利用をすると追加料金が発生します。
場合によっては運賃が倍近くなってしまうこともあるので、タクシーは時間や場所を考えて利用しましょう。

カードを利用する際に気を付けること
シンガポールではクレジットカードが活躍することがわかりましたが、利用するうえで気を付けなければならないこともあります。
支払い方法は「日本円」と「シンガポールドル」のどちらがお得?
シンガポールでクレジットカードを利用する際、「日本円」と「シンガポールドル」のどちらで支払いをするか聞かれることがあります。
このとき日本円を選ぶと、支払い先が決めたレートと両替による手数料が発生して、損をしてしまいます。
そのため、支払い方法を聞かれた場合シンガポールドルを選択することをおすすめします。
現地通貨の引き出しは「キャッシング」
シンガポールで現地通貨が必要になった場合に、クレジットカードを利用すれば現地のATMなどで引き出すことができます。
ただしそれは「海外キャッシング」となるので、帰国後はなるべく早く繰り上げ返済をして余分な利息を支払うことのないように気をつけましょう。
海外でのキャッシングについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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スキミングに注意!
そして最後に、海外旅行では「スキミング」にも注意しておかなければなりません。
スキミングとは、クレジットカードの情報を不正に抜き取る犯罪行為のことです。
クレジットカードで支払いをする際、店員にカードを渡すのではなく、自らカードリーダーに通すようにしましょう。
スキミングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
紛失や盗難などの被害に遭った場合
商品代金と異なる金額を請求されることも0とはいえません。
何か不審に思うことがあったら、伝票を確認し、カード会社に連絡を入れることが大切です。
クレジットカードの紛失・盗難の被害に遭ってしまった場合も、すぐにカード会社に連絡をすることで被害を最小限に抑えられます。
万が一の事態に備えて、事前にクレジットカードを紛失した際の対処法をまとめた記事を読んでおくとよいでしょう。
おすすめクレジットカード4選
ここからはシンガポールでの利用におすすめのクレジットカードを4枚ご紹介していきます。
エポスカード

年会費 | 永年無料 |
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国際ブランド | Visa |
発行期間 | 最短即日 |
申込資格 | 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く) |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険(自動付帯) |
付帯サービス | 緊急医療アシスタンスサービス |
海外旅行傷害保険の補償内容 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
「エポスカード」は海外旅行傷害保険がなんと自動付帯されています!
つまりカードを使わなくても、海外旅行に持っていくだけで補償を受けられるというわけです。
さらにこのカード、年会費が無料でさらに即日発行が可能。
海外旅行の計画をたてたそのタイミングで、手持ちのクレジットカードに追加して作るのもおすすめです。
カード利用可能額の確認は「ご利用可能額照会」 で確認ができます。
「ご利用可能額照会」の利用には「エポスNet」の登録 (無料)が必要となります。
エポスカードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
三井住友カード

年会費(税込) | 1,375円 |
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国際ブランド |
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発行期間 | 最短翌営業日 |
申込資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
付帯保険 |
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海外旅行傷害保険の補償内容 | |
死亡・傷害保険 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき50万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき50万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 |
携行品損害 (免責3,000円) | 1旅行中15万円限度 |
救援者費用等 | 100万円限度 |
補償対象旅行期間 | 3カ月 |
「三井住友カード」は三井住友カードの中で最もスタンダードなクレジットカードです。
2020年2月にリニューアルされ、Visaのタッチ決済機能を搭載しました。
これにより、タッチ決済対応の店舗なら電子マネーのようにカードをタッチするだけで支払いが完了します。
さらにカード番号が裏面に記載されているので、セキュリティ面がさらに強化されているのが特徴。
海外旅行にも安心の1枚です。
三井住友カードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
JCB一般カード

年会費(税込) | 1,375円 初年度無料(オンライン入会のみ) 翌年は以下の条件により無料
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国際ブランド | JCB |
発行期間 | 最短当日発行・翌日お届け |
申込資格 | 18歳以上で本人までは配偶者に継続して安定した収入がある方 または高校生を除く18歳以上の学生 |
付帯保険 |
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海外旅行傷害保険の補償内容 | |
死亡・傷害保険 | 最高3,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき100万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき100万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき2,000万円限度 |
携行品損害 | 1旅行中20万円限度 保険期間中100万円限度 |
救援者費用等 | 100万円限度 |
補償対象旅行期間 | 3カ月 |
ショッピングガード保険の補償内容 | |
最高100万円 自己負担額は1回の事故につき1万円 |
「JCB一般カード」は、海外旅行傷害保険が利用付帯されているクレジットカードです。
保険を使うためには事前にこのカードを利用して、飛行機チケットやツアー料金を支払う必要があります。
国際ブランドがJCBのクレジットカードは、前述の「JCBプラザラウンジ・シンガポール」が利用できることに加え、旅情報や特典のあるお店が探せる「たびらば」 も利用可能。
海外での利用で通常の2倍のポイントを貯めることができるのもうれしいメリットです!
さらにJCB一般カードは、海外ATM利用手数料が無料になります。
1枚は海外旅行傷害保険が自動付帯のカードを、もう1枚はキャッシングの利用にこのJCB一般カードを用意しておけばお得で便利に利用できるでしょう。
JCB一般カードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
楽天プレミアムカード

年会費(税込) | 11,000円 |
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国際ブランド |
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発行期間 | 最短1週間 |
申込資格 | 原則として20歳以上の安定収入のある方 |
付帯保険 |
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海外旅行傷害保険の補償内容 | |
死亡・傷害保険 | 最高5,000万円 |
傷害治療費用 | 1回の事故につき300万円限度 |
疾病治療費用 | 1回の病気につき300万円限度 |
賠償責任 | 1回の事故につき3,000万円限度 |
携行品損害(免責3,000円) | 1旅行中50万円限度 |
救援者費用等 | 200万円限度 |
補償対象旅行期間 | 3カ月 |
「楽天プレミアムカード」はゴールドカード以上にステータスの高い、プラチナランクのクレジットカード。
年会費が11,000円(税込)は、ほかのプラチナカードと比べてもかなり安いといえるでしょう。
このカードの特徴はなんといっても「プライオリティ・パス」カードを無料で発行できること。
プライオリティ・パスは、通常は年間399米ドル(日本円にして約4万円)の費用がかかる有料のサービスです。
世界148カ国1,300カ所以上の空港ラウンジが利用できるので、シンガポールのチャンギ国際空港のラウンジはもちろん、ほかの国へ旅行する際にも便利!
また、海外へ行くと「航空チケットやパスポートの紛失」「ホテルの予約ができていない」といったトラブルが発生することも。
そのようなときは「海外トラベルデスク」に電話をすると、様々なサポートを日本語でおこなってくれるので安心です。
さらにこの楽天プレミアムカードでは、「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」の3種類から選べる優待サービスが用意されています。
その中の「トラベルコース」では、「手荷物宅配サービス」を受けることができ、楽天トラベルでオンラインカード決済することで最大3倍のポイントが貯められます。
楽天プレミアムカードが気になった方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
シンガポールではほとんどの場所でクレジットカードが利用可能
目的にあわせて特徴の異なるカードを複数枚用意する
シンガポールは皆さんが思っている以上にクレジットカードの普及が進んでいる国です。
「ポイントをより多く貯めたい」「海外の空港ラウンジを利用したい」「充実した海外旅行保険を準備しておきたい」など、海外旅行で利用する場合の目的あわせたカードを選ぶとよいでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、シンガポールで利用しやすいクレジットカードを探してみてくださいね。
シンガポールへは行ったことがありませんが、”海外だし、とにかくクレジットカードがあれば安心”といったイメージがあります。